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がんばらない介護とは、すべてを自分でやらなければと
自分を追い込まぬように関わること。


 私は元々、自分の老親を看るのは子のつとめと思っている人間です。ですから私の母を団地住まいの我が家に引き取って看取ったことも子供として至極当然のことと思っています。ただ現役のアナウンサー時代のことですからウィークデーの日中の看病はほとんど妻がしていました。もちろん母の看病は家族全員のつとめと思っていましたから、休みの日、夜の仕事で昼家に居られる時は清拭、寝衣・シーツ・体位交換などは積極的に手伝っていましたし、洗髪などお湯運びの様な力のいることは私がしていました。何よりも洗濯物干し、買い物、休日の食事作りなどをはじめ、一番大切な“自分の事は自分でする“というように妻の家事の負担をできるだけ軽くするよう心掛けてもいました。

 私は当然、妻も娘も、母との会話を絶やしませんでした。一家のうちにたとえ寝たきりの病人がいたとしてもその事によって家族の生活がすべて犠牲にされるなんて事もありませんでした。妻は2年前から続けていたプール通いも続けていましたし、少々ストレスがたまると私や娘に留守を頼み、深夜のドライブでそれを解消したり、夜のニュースを終え帰宅したときには、深夜の晩酌をしながらたまったものを発散していたし、彼女の友達が時々来ては、母の見えるところで食事や会話を楽しんでいました。

 下手をすると「がんばらない介護」というと手抜きをする、放って置く、施設に預けてしまう、と誤って受け取られがちですが、自分を変に追い込まず、例えば息抜きのためショートステイの世話になったり、入浴サービス・デイケアなどをうまく利用し、すべてを自分でやらなければと自分を追い込まぬように関わる事だと思っています。


小林 完吾(こばやし かんご)
「がんばらない介護生活を考える会」賛同者。アナウンサー・平成8年脳出血 平成13年脳梗塞を体験、左麻痺の後遺症を抱えながら自主リハビリを続け、講演などに飛び回っている。「がんばらない介護生活を考える会」賛同者。

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