96歳の誕生日を迎えるまでは元気そのものだった母が、転んだことがきっかけとなって、三ヶ月後には寝たきりになり、今年で五年になる。
最初の一年は辛かった。何しろ母娘共に初めての事態に遭遇したものだから、母はただただ不安に怯え、私はがむしゃらに目の前の難題に立ち向かうだけの毎日。目を三角にして、肩に力が入りっぱなしで時間だけが過ぎて行ったものだ。仕方がなかったとは云え、今思えば勿体ない無駄な労力を使ってしまったものである。
今は在宅で、ヘルパーさんに介護のすべてを託し、私は日に2〜3回顔を出して、お天気の事、社会の動き、昔の話しとかをしてゆとりをもって母に接することが出来ている。母にも穏やかな笑顔が戻って来た。
勿論お金のかかることで、問題がないわけではないけれど、介護という大きな荷物を背負う羽目になった時、自分一人で背負わない方がいい。頑張って背負ってしまうと、背負う方も背負われる方も疲れ果ててしまうにちがいないのだから。そこには笑顔なんてあるはずはないのだから・・。
短い人生、やっぱり笑顔で過ごしたいではないですか。
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