誰かをケアするときには、自分をケアすることも忘れないで欲しいと思います。介護する側の心身の疲労は相当なものですから、極度のストレス状態に陥ります。体のあちらこちらに不調が出たり、気持が不安定になったりします。それでも大切な人のためにということで、歯を食いしばって、何ヶ月も何年もやりぬく場合が多いのですが、このような状態では、笑顔で老人に接することなどとても無理でしょう。
自分のからだとこころが元気でなければ、他者を助けることは難しいと思うのです。誰かにやさしくする時には、まず、自分が機嫌よく過ごすことです。疲れている自分をいたわる、よくやっているとほめる、ときにはごほうびをあげる、そして、『まあ、できる範囲でやろう』とつぶやく、こんな感じでなら、なんとかやれそうな気がしませんか。
介護する側にとってもされる側にとっても、一番の敵は孤独感ではないでしょうか。介護をする人が、ひとりでがんばればがんばるほど、双方がこの敵に攻め込まれることになるのです。「私さえがんばれば」という意識を捨てて、SOSを出しましょう。大いに専門家の手を借りましょう。こんな時にラクをしようなんてわがままだとか、苦しんでいる老人に悪いなどと思わなくてよいのです。介護をする側が、楽しいひとときを持ったり、上手に気分転換をしたりしながら、「みんなで介護」の気持でいられるなら、孤独感という敵を撃退できそうな気がします。
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