がんばらない介護生活を考える会では、2016年より東日本大震災被災地の介護支援を続けてきました。今回は、これまでの取り組みを総括・紹介する目的で、東京で開催しました。被災地で、地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくっていくために何が課題となっているのかを考えました。また、特別企画として、津波と格闘し、気仙沼と大島を結んで沢山の人や荷物を運び続けた気仙沼の臨時船「ひまわり」の活躍を後世に伝えて行くために、保存に向けたチャリティコンサートを、「公益財団法人風に立つライオン基金」との共催で開催しました。
第1部 13:00〜14:00
鎌田 實 講演
「被災地の介護の今〜地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくる」
講演鎌田 實
ゲスト遠藤 清次
福島県南相馬市「絆診療所」院長


▲ 南相馬市鹿島区の仮設住宅の一角にある「絆診療所」の院長である、遠藤清次先生をゲストにお招きしました。絆診療所は、震災の翌年の5月1日、避難者の多かった鹿島区に、遠藤先生が開設。鎌田先生とさだまさしさんは、この診療所への支援を続けてきました。遠藤先生は「震災を経験して、地元の絆は深まってきている。また、地元の人だけでなく全国から応援に来てくださる方がいっぱいいるので、そういう人が来てくれるとやっぱり元気になりますね」とのこと。応援の絆が育まれていることが紹介されました。
第2部 14:30〜16:00
さだまさし コンサート
「津波を乗り越え、命をつないだ「ひまわり」応援コンサー」
歌&トークさだまさし
進行鎌田 實
ゲスト菅原 進
気仙沼臨時船「ひまわり」船長


▲ 気仙沼港から約7キロ離れた大島では、本土との行き来に必要なフェリーが打ち上げられ、島は孤立していました。定期船が復活するまでの間、救援物資や医師などを乗せ、住民の命をつなぎ止めていたのが、臨時船『ひまわり』です。2019年3月に気仙沼市の本土と大島との間に橋がかかることをきっかけとして、ひまわりは臨時船としての運行が終了しますが、いつまでも3.11のことを忘れないために、ひまわりを震災遺構として保存しようとの目的で、応援コンサートが開催されました。ひまわりの船長菅原さんにゲストとしてお越しいただき、その活動が会場に紹介されました。
当日の様子



▲ 会場ロビーでは、大王製紙エリエールアテントブース、鎌田實書籍・チョコ募金の販売、さだまさしCDの販売を実施しました
セミナー概要
- 開催日
- 2018年3月21日(水・祝)
- 時間
- 13:00〜16:00(開場 / 12:30)
- 会場
- 有楽町マリオン別館7階オルタナティブシアター
- 主催
- がんばらない介護生活を考える会、公益財団法人風に立つライオン基金
- 特別協力
- 大王製紙株式会社
- 協力
- 積水ハウス株式会社
- 参加費
- ご入場時に気仙沼の臨時船「ひまわり」の保存を目的とした寄付を頂戴しました(1口1,000円より)