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専門家からの応援メッセージ

「がんばらない」っていうのは意外に大変なこと。でもがんばりすぎは禁物。不道徳なくらいでいんです。

 「がんばらない」っていうのは意外に大変なことだと思います。私たちは、がんばることが美徳とされ、「がんばる人は良い人」、「がんばる人は立派な人」と教えられてきました。この美徳のために、私たちの心には、がんばりモードがつくられます。私たちは、みながんばってきました。勉強、スポーツ、仕事、がんばるから私たちは成長してきたのです。がんばりすぎは禁物です。がんばりすぎる人は、無理をして心や体に負担をかけてしまいます。

 精神科の外来を訪れる人の多くは、がんばりすぎてしまった人です。仕事でがんばりすぎてうつ病になった人、介護にがんばりすぎて不眠症になった人、たくさんのがんばり屋さんが疲れ果ててやってきます。そうした人たちの話を聞くと気がつくことがあります。身を削ってまでがんばってしまう人には、いくつかの傾向があります。

 介護にがんばりすぎてしまう人の、ひとつの傾向は、「完璧主義」です。なんでもかんでも自分でやろうとする人です。きちんとしていないと、気持ちがすっきりしない人は、ついつい、がんばりすぎてしまいます。そうした人には「いいかげん」になること、「肩の力をぬくこと」を推奨しています。二つ目の傾向は、「誰かに認められたい」という気持ちが強いことです。姑に認められたくて、母に認められたくて、夫に認められたくて・・、がんばってしまいます。そして、良い嫁、良い娘、良い妻でいようと無理をしてしまいます。そうした人には、「時には悪者になること」を推奨しています。三つ目の傾向は、「愛着と依存が強い人」です。いつでも母と一緒にいたい、父と一緒にいたい、配偶者と一緒にいたい・・・介護を通してのふれあいやつながりをとても大切にしている人たちです。そうした人たちには介護をうける人以外の人との交流を推奨しています。

 なんだか、私が言っていることは「不道徳」と思われる人もいるでしょうが、大切なんです。それほど、介護にがんばりすぎて疲れてしまった人は、「良い人」や「道徳的」な人が多いからです。

 私は、がんばって疲れてしまった人には、最初は「よくがんばってきました」と声をかけます。がんばってきたことを、家族になったつもりで理解してあげようと思います。そして「がんばらざるを得なかった状況や歴史」に耳を傾けます。誰か一人ががんばりすぎると、周りはその人を頼りにするようになります。だから、不道徳なくらいでいんです。時には怒ってもいんです。不満をいってもいんです。泣いてもいんです。がんばりすぎていることを周囲に伝え、皆でがんばりをシェアしましょう。


渡辺 俊之(わたなべ としゆき)
医学博士。東海大学医学部精神科学教室。介護家族の心の問題に対応している。介護家族カウンセリングを東海大学で開いており、がんばりすぎて疲れた人に耳を傾けている。著書に「ケアの心理学」。「がんばらない介護生活を考える会」賛同者。

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